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青森県 全県テストの結果から、2021年度(今年度)の県立高校の入試を探る

青森県 全県テストの結果から、2021年度(今年度)の県立高校の入試を探る

2021.08.18

高校受験

2021年度青森県全県テスト第1回の結果が戻ってきました。昨日から塾生へ個人成績票を返却しています。その際に成績票の見方、志望校に対して今のポジション、今の課題、再度やって欲しいこと。などなどお伝えしました。

今日は、全県テストの成績票の見方や、今年度の入試をチャレンジする子供たちの学力などを分析したいと思います。

今回の全県テストは難しかったのか?

■下記の表は青森県全体の5教科平均点です。

昨年はコロナで7月実施予定が9月に延期となっていますl今年の予定は7月から12月までの4回実施予定です。

5教科平均点7月実施9月実施11月実施12月実施1月実施
2021年度247.1
2020年度なし250.4252.7246.3278.2

平均点だけを見ると、昨年と同じぐらいの平均点となっています。但し問題の中身を見ると今年の方が難易度が高いと考えています。

全県テストの成績票を渡す際に指導した点

自分の5教科合計点、各教科の点数の確認

勉強ナビでは受験当日に事後採点を行います。よって、大体の点数は予想できています。多くの塾生は自己採点をして「ヤバイ」と実感しています。そして今回のテスト結果を見て、本当にこのままだと「マズイ」と感じてくれたと思います。

ポイント

ポイントは、全体の平均点よりどうだったのか?特に平均点以下の場合は何点足りないのか?確認と認識が必要です。また各教科でも全体の平均点に対して自分の今の実力がどうなっているのか?確認します。

志望校の合格判定の確認

全県テストの良い点は、志望校別に自分の順位が出てくることです。そしてAからDまでの判定もでます。ちなみにA判定は安全圏、B判定可能、C判定努力次第、D判定再検討。です。毎年ですが、D判定から合格する塾生もいます

ポイント

ポイントは志望人数の半分以内の順位にいるか?です。AからDまでの判定も大事ですが、まずは志望人数の半分以内に入ることで、合格できる安全圏もしくは可能性があると毎年判断しています。

半分以内の理由は①定員数より半分以上受験している人が少ない②倍率③上位高の志望校から下げる可能性がある。以上を踏まえて、ざっくりですが、半分以内に入れるように指導しています。★八高や高専はちょっと別の判断基準にしています。

また、志望校者の平均点が出ていまので、その平均点より自分の点数がどうなっているか?確認します。先程の志望人数の半分以内に入るには、志望者平均点以上を獲得する必要があります。もし平均点を下回っている塾生にはあと何点足りないことをお伝えします。昨日だと、平均点まで30点足りない塾生もいました。でもこの30点って実は簡単に獲得できます。その分析を下記の通り行っています。この時点で志望校をあきらめるのではなくて、どのように勉強すれば志望校に合格できるのか?入試力を身に着けることができるのか?この気づきがとても大切になります。

学習到達度分析

5教科、大問ごとに配点と実際の得点が一覧でわかります。この一覧から、今苦手としている単元、大問を確認します。

ポイント

平均得点率が極端に低い所が苦手となります。また、点数が各々異なるので、志望校や自分の得点から苦手箇所はことなります。よって、苦手となる項目に、面談時にこちらでマーキングして子どもに指導します。

答案用紙から

全県テストの良い点として、実際の答案用紙が5教科戻ってきます。この答案用紙を見ながら下記の点について確認します。

ポイント

①答案用紙から、時間配分、まったくわからない問題だったのか?確認します。

②国語や英語はなるべく空欄を作らない指導も行っています。自信がなくても解く!正答になるまでになんどもこのチャレンジが必要です。

③国語と英語が特にだと思いますが、間違った問題について、自分の答えと正しい答えを見比べることです。どこが間違いなのか?まったく異なることを答えたのか?それとも、もう少しで正答だったのか?この確認は、答案用紙が戻った時しかできないので、特に強く確認するようにお伝えしています。

八戸市内の進学校を志望している子供たちの学力は実際どうなのか?

塾では、志望校別に点数の度数分布表が来ます。これを確認することで、例えば八戸高校を志望している子供たちが何点ぐらいに固まっているのか?もしくはボーダーって何点ぐらいなのか?色々分析することができます。この分析から、塾生には、志望校をアップできるだとか、あと何点でB判定までいけるだとか、同じぐらいの点数に何人ぐらいいるか?などお伝えできます。

塾生に「やる気」になってもらえる、材料をこの分布表が読み取ります。

志望校別の平均点からわかること

八戸市内進学校5教科平均点
八戸高校(普通科)332.2
八戸北高校(普通科)274.3
八戸東高校(普通科)
八戸東高校(表現科)
243.8
196.5
八戸西高(普通科)
八戸西高(スポーツ科)
206.0
159.6

各高校の平均点、志望校別度数分布からわかること

・八戸高校を志望している子供たちは、ある程度入試力がついている。北高より50点以上も平均点が高い。

・北高と東高(普通科)で平均点で約30点異なるが、東高校志望者で極端に点数が低い受験者が複数します。よって、実際には北と東(普通科)はあまり学力に差がないと考えます。東を目指しているなら北も目指せることが今回わかりました。

・八戸西高(普通科)はあまり詳細にお伝えできませんが、入試力、応用力に欠ける子供たちが多い感じです。もし八戸西高を志望していて、志望人数の半分以内に順位が入っていなくても容易に合格圏内に入る事は可能です。

全県テストの結果から(まとめ)

1回だけの全県テストの結果なので、夏休み中の勉強やそれ以降の勉強で、大きく点数を伸ばすことは可能です。多くの子供たちは、ここから伸びます。だから今回の結果に一喜一憂するのではなく、志望校をあきらめないで毎日コツコツと勉強できるか?身になる勉強ができるか?この辺が今大切なことだと思います。

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