2023.11.21
青森県高校入試情報
こんにちは。
2023年(令和5年)11月20日、青森県教育委員会から、県内中学3年生の「進路志望状況第1次調査」の結果が発表されました。
調査は2023年11月6日現在で行われたもので、各高校の志望者数と志望倍率が出ています。
その概要をお知らせします。
本記事は、「令和6年度入試」に関するものです。
「令和6年度入試」とは、令和6年度の入学者を選抜する試験であり、令和5年度の中3生が受験するものです。
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11月20日付デーリー東北の見出しが ↑ これです。
県立高校の志望倍率は0.97倍(前年比-0.01)で、2年連続で過去最低を記録する一方、私立高校は0.49倍(前年比+0.02)で過去最高となったとのことです。
前年同様1倍を割る高校・学科も見られますが、進学校や人気学科では依然として安心できない倍率になりそうです。
なお、後述するとおり、このあと12月の「第2次調査」、さらに2月の「最終出願状況」発表まで、各高校・各学科の倍率は例年大きく変動します。今後も県から発表される情報は要注目です。
当塾の塾生が主に志望する三八地区の高校では、「八戸工業・建築」の1.51倍が最も高くなっています。
建築科は2021年度の学科改組で募集人員が15から35に増えましたが、その後も引き続き志望者の多い人気学科と言えます。
進学校では、「八戸西・スポーツ科学」(1.30倍)、「八戸東・普通」(1.28倍)が目立ちます。
「八戸西・スポーツ科学」と前述の「八戸工業・建築」は募集人員がそれぞれ40と35で少なく、志望倍率はこれからも大きく変動する可能性があります。
「八戸東・普通」は、昨年度の第1次調査と同様、普通科(八・東・北・西)の中で最も高い倍率です。
注目の「八戸北・普通」は1.06倍。
募集人員が240から200に減ったことで、北高を回避した中3生が多かったかもしれません。
ただ、今回の結果を見て、次の第2次調査では潜在的な志望者が戻ってくる可能性もあると見ています。
「八戸・普通」は1.18倍、「八戸東・表現」は1.20倍です。
「八戸・普通」は過去3年平均とほぼ同数。
「八戸東・表現」は募集人員30と少なく、また特殊な学科でもあり、年によって倍率の変動が激しいところです。
昨年度は第1次調査・第2次調査・最終出願のいずれも1倍を割りましたが、今年度は厳しい入試になるかもしれません。
八戸工業は、前述の「建築」を除く5学科は0.86倍〜1.03倍の間に収まっています。
例年、第2次調査以降で学科間の移動が見られるので、今後の情報にも注意が必要です。
第2志望学科をどこにするかも重要です。志望する中3生はよく調べましょう。
八戸水産の3学科・八戸商業の2学科は現時点で1倍を割っていますが、水産の海洋生産は0.91倍で、今後1倍を超える可能性があります。
ただ、「倍率が低い」とか、「1倍を割っている」からといって安心してはいけません。
今回の第1次調査は11月6日時点のもので、三者面談を経て12月に行われる第2次調査では、例年、各学校・各学科間で結構な変動があります。
過去3年の第1次調査・第2次調査・最終出願状況をまとめました。
倍率の高いところから低いところに流れる傾向がある一方、第1次調査から最終出願まで高倍率のまま推移することもあります。
また、募集人員が30〜40と少ない学科(東の表現、西のスポ科、水産・工業・商業の各学科)は、特に倍率が変動しやすくなります。
複数の学科がある高校は、第2志望学科も慎重に選ぶ必要があるかもしれません。
また、定員割れの場合でも無条件で全員合格というわけではなく、高校が求める水準を満たせずに不合格になったケースも実際にあります。
そして何より、高校に入ったあとのことを考えてほしいと思っています。
高校入試はゴールではなくスタートです。
自分の夢や目標に近づくために、また高校生活を有利に進め、充実したものにするために、ぎりぎりで受かるのではなく、「入試の時点でその高校の上位4分の1ぐらいにいることを目標に」と、中3生には話をしています。
学校名 | 学科 | 募集人員 | 出願者数 | 受験倍率 |
八戸 | 普通 | 240 | 283 | 1.18 |
八戸東 | 普通 | 200 | 255 | 1.28 |
表現 | 30 | 36 | 1.20 | |
八戸北 | 普通 | 200(40減) | 211 | 1.06 |
八戸西 | 普通 | 200 | 241 | 1.21 |
スポーツ科学 | 40 | 52 | 1.30 | |
八戸水産 | 海洋生産 | 35 | 32 | 0.91 |
水産食品 | 35 | 13 | 0.37 | |
水産工学 | 35 | 19 | 0.54 | |
八戸工業 | 機械 | 35 | 34 | 0.97 |
電気 | 35 | 30 | 0.86 | |
電子 | 35 | 32 | 0.91 | |
土木 | 35 | 36 | 1.03 | |
建築 | 35 | 53 | 1.51 | |
材料技術 | 35 | 30 | 0.86 | |
八戸商業 | 商業 | 80 | 50 | 0.63 |
情報処理 | 40 | 27 | 0.68 |
第2次調査の結果は、例年1月上旬に発表されています。
昨年度は、2023年1月5日でした。
また、最終の出願状況(最終倍率)は、毎年2月下旬に発表されています。
令和6年度の青森県立高校入試は、2024年3月6日(火)に行われます。
あと105日(あと15週間)です。
受験生のみなさん、第1志望合格を勝ち取るため頑張りましょう。
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