2026.03.11
日々の勉強
こんにちは、勉強ナビです。
先日、ある中学校の定期考査の国語の問題について、中学1年生の塾生から質問を受けました。
問題は、四字熟語の穴埋めです。
「巨人と阪神の選手が一緒のバスで移動している。( )だ。」
答えは「呉越同舟」。
仲が悪い者同士が、同じ場所に居合わせることを表す言葉ですね。
選択肢があるので、意味がわかれば比較的簡単に正解できるはずの問題です。
ここで、その塾生から出た質問。
「巨人と阪神ってなんですか?」
「えっ、そこ?」という感じです。
ひと昔、いやふた昔前までなら、別に野球ファンでなくても、巨人と阪神というチーム名すら聞いたことがないという子どもはほとんどいなかったと思います。
私が子どもの頃はテレビが娯楽の中心で、そして、うちにはテレビが1台しかありませんでした。
違う番組を見ていても、父親が帰ってくるとテレビはプロ野球中継。 チャンネル権は父親にありました。
まあ、そんなこんなでプロ野球が嫌いになるわけですが……
それはともかく、巨人や阪神はもちろんのこと、プロ野球12球団の名前みたいな知識は、特に覚えようとしなくても勝手に頭に入ってきたものです。
ところが、今の子どもたちは状況が違います。
とうにテレビは万人が見るものではなくなりました。 YouTube、ゲーム、SNSなど、それぞれが好きなものを見ています。
そうなると、興味のない情報は本当に入ってきません。
大人の世代からすると「みんな知っているでしょ」と思うことでも、子どもたちにとっては初めて聞く言葉、ということが普通にあります。
数学の「確率」の単元。
「ジョーカーを除く52枚のカードの中から1枚取ったとき、絵札である確率を求めなさい。」
という問題があります。
でも最近は、トランプで遊んだことがない子どもも多いんですね。
まず「絵札」がわからない。 そもそもトランプそのものを知らない。
トランプにはスペード♠・ハート♥・ダイヤ♦・クラブ♣の4種類があってね、 それぞれに1から13までのカードがあってね、それから1はエースで、11・12・13には絵がついていてジャック・クイーン・キングで、これが「絵札」といってね……
……みたいな説明から始めないと、問題そのものの意味がわからないのです。

そんなこんなで、実物を見せなければということで、わざわざ100円ショップからトランプを買ってきた次第です。
一人で勉強していて先に進めなくなってしまうのは、必ずしも「内容が難しいから」とは限りません。
このように、問題の前提になっている知識がないだけ、ということも結構あります。
しかも、このタイプのつまずきは本人も気づいていなかったり、気づいたとしても自分では調べようがなかったりします。
そうして少しずつ苦手意識が強くなっていくこともあります。
だからこそ、問題の解きかただけを見るのではなく、その手前の知識や理解の状況も確認することが大切だと思っています。
今回取り上げた「常識」の問題以外にも、意外なところにある原因を一つずつ見つけて整えていくと、それまで止まっていた勉強が急に動き出すこともよくあります。
「どこがわからなかったのか」を一緒に見つけていく。
それだけで、それまで止まっていた勉強が急に進み始めることも少なくありません。
もしお子さんが「勉強しているのに伸びない」「なんとなく苦手になってきた」という状態になっているとしたら、もしかすると今回のように、どこかに小さなつまずきが隠れているのかもしれません。
そういう部分を一つずつ見つけて整えていくと、勉強の流れは少しずつ変わっていきます。
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