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中3最終授業を終えて 令和5年度青森県立高校入試まであと2日

中3最終授業を終えて 令和5年度青森県立高校入試まであと2日

2023.03.05

類家青葉校

2023年3月7日(火)の県立高校入試まで、あと2日となりました。
昨日3月4日(土)、勉強ナビ八戸下長校と類家青葉校では「中3最終授業」を行いました。

この1年、入試に向けて一緒に頑張ってきた中3生に向けて、入試当日までの流れ、入試の心得、困ったときにどうするか、など直前に伝えておきたいことを話しました。

入試当日までの流れ

青森県立高校入試は、1時間目の「国語」が8時45分から始まります。
したがって、その時間には頭がフル回転できる状態になっていなければなりません。
そこから逆算して、当日は何時に起きるべきか、そのためには前日に何時に寝るべきか、前日の学校が終わってからはどのように過ごすかなど、前日と当日の流れを確認しました。

前日の就寝時刻などもだいたいのところを書いてもらいましたが、緊張して眠れないということもあると思います。
眠れないときはそれでもかまわない、さすがに試験で眠くなることはないから心配しなくてよい、ということも伝えました。

当日は受検する各高校に現地集合としている中学校が多いようです。
保護者の方に連れて行っていただく場合は、時間がどれぐらいかかるか、何時に家を出たらよいか、そのためには何時に起きる必要があるか、勉強する時間はあるか、など確認するよう話をしています。

なお、当日は、塾長が青森市の教育委員会に出向いて、模範解答をもらってきます。
塾生は5時間目の理科のあと、面接を終えたらそのまま各教室に来て自己採点ができます。
また、当ブログでも解答速報をアップする予定ですので、良ければご活用ください。

入試の心構え

「最終確認10箇条」として、心構えや注意すべきことを確認しました。

(1) 1教科ごとに気持ちを切り替える。

たとえば2時間目の英語があまりうまくいかなかったと思ったとき、その気持ちを引きずったまま3時間目の数学に突入してしまう……
これが一番良くないパターンです。
終わった教科のことは考えてもしかたがありません。
入試はメンタルの勝負でもあります。
そんなことを考えている暇があったら、数学の問1問題集でも解いて「頭を数学にする」ことに集中するべきです。

(2)「できなかった」と思ったとき → 「周りもできていないから大丈夫」と考える。

4年前の平成31年度(2019年度)入試では、理科の平均点が47点、数学に至っては44点と、とんでもなく難しい問題が出ました。
この年度の中3生は試験後、全員「数学ができなかった」と言って青ざめて自己採点に来ていました。
ただ、自分ができていないということは、周りもできていないということです。
実際、塾生どうし自己採点の結果を交換しあって、「どうやら今年は平均点が異常に低いらしい」という結論になり、不安を抱えながらも少しだけ安心して帰っていきました。

(3)「できた」と思ったとき → 「自分に力がついたからだ」と考える。

「できた」と思ったときは、素直に「自分に力がついたからだ」と素直に思って次に進みましょう。
昨年度、1月末の第5回全県テストでD判定だった塾生がいました。
しかしそこから1か月、一生懸命に勉強して、過去問演習では十分に合格できる点数をとれるようになり、志望校に合格しました。
それ以前のデータを見ても、直前で一気に実力をつけた塾生はたくさんいます。
ただし、慢心はいけません。
できた・できなかったに関係なく、気持ちをリセットして、次の教科に向けて最終確認をしたいものです。

(4)終わった教科のことは考えない。答え合わせもしない。頭の中を次の教科に切り替える。

(1)~(3)と同じようなことですが、具体化するとこういうことです。
試験会場では、同じ学校、同じ学級の友だちと席が前後になることが多いと思います。
ここで、「さっきの [4] の (2) の答え、何だった?」という話をしても、百害あって一利なしです。
もし友だちにそのようなことを言われたら、「そんなことより次の教科の確認をしよう」と言ってあげるよう伝えました。

(5)わからないときは、問題文をもう一度はじめから読む。

いつも言っていることですが、しつこく繰り返しました。
塾での授業や自習でも、「この問題がわかりません」と言われて、一緒に問題文をはじめから読んでいくと、「あ、そうか」と言って自分ですらすら解きはじめることがあります。
問題文を読まずして答えがでるはずがありません。
逆に、問題文をよく読みさえすれば解けるという問題もあるはずです。

(6)ヒントは問題文、図表・グラフにある。

近年の高校入試は、問題文が長文化し、答えを出すのに必要な情報を拾い出すのも一苦労です。
図表やグラフから必要な数字を探し出して、そこからさらに考えさせる問題も増えています。
問題文と同様、図表やグラフにもヒントが隠れています。
それを探し出すのが、問題を解く最初のステップです。

(7)それでもわからないときは、次の問題に移る。

入試は制限時間との闘いです。
ひとつの問題に多くの時間をかけてはいけません。
特に、数学 [1] の (6)~(8) のあたりには、解法の糸口が見つけにくい難問が潜んでいることがあります。
普段、「 [1] は大事だ」「 [1] は全部とろう」と言っているので、解けないと焦ってしまうかもしれません。
そんなときは一旦その問題から離れて、次の問題に移るべきです。

(8)難問は捨ててよい。自分に必要な点数をとれればよい。

極端な話をすれば、目標点が70点であれば、30点分の問題は ”捨てて” よいということです。
実際には、解けるはずの問題で外すこともあり、また問題の難易度にもよるので、そこまで簡単な話ではありませんが、本番ではそれぐらいの意識でいたほうが良いと考えます。
いずれにしても、自分の合格のために不必要な難問に時間を割いてはいけません。
「いちおう問題はすべて見るが、自分のための問題でないと思ったら手をつけずに次に行く」で、効率よく解いてほしいと思います。

(9)時間配分に注意。決めた時間になったら見なおしを始める。

これもいつも言っていることです。
事前に見直しの時間を決めておいて、時間になったら見直しに移る。
2月以降、「得点の最大化」を意識するよう強調してきました。
たとえば数学で、後半の難しい問題を時間をかけて解いても3点か4点です。
一方、前半の簡単な計算問題でミスが2つあったら6点~8点を簡単に失ってしまいます。
見直しの時間をしっかり確保することが大事です。

(10)何かあったら遠慮せずに試験官や周りの大人に言うこと。

これは私自身の高校入試での経験ですが、5時間目の理科の時間におなかの調子が悪くなりました。
理科は45分しかありません。
いろいろと迷いましたが、迷っている時間ももったいないと判断して、手を挙げました。
試験官に言われて教室を出ると、廊下に高校の生徒が座って待機していて、トイレまで連れて行ってくれました。
用を済ませて、またその生徒に誘導されて教室に戻り、残りの時間は全力で理科に取り組みました。
もちろんタイムロスにはなりましたが、早めに判断して手を挙げたことで最小限に食い止めることができました。
何かあったときの対応は、各高校でマニュアル化されて事前に準備されているはずです。
筆記用具を落とした、急に具合が悪くなった、など何かあったら遠慮せずに周りの大人に言うことで、適正に対処してもらえます。

「入試直前シート」で再確認

1時間目の国語が始まる前と各教科の間の時間、何を使って何を確認するか、当日の流れに沿って全員に記入してもらいました。
15分の休憩時間には答案回収や次の教科の問題配布の時間も含まれるので、実際には勉強できる時間はほとんどないかもしれません。
それでも、事前に「ちょっとでも時間があったらこれをやる」と決めておけば、サッと出してすぐに勉強できますし、気持ちの面でも安心できます。
頭の中を次の教科に切り替える、という意味でも大事なことです。
その他、どの問題から解きはじめるか、見なおしはどこからはじめるか、など、各教科の戦略も再確認しました。

合格に向けて最終確認


今日3月5日(日)も開講しています。
5週連続日曜開講の最後、5週目です。
試験直前なので最終調整は塾でも家でもどちらでもよいとしていますが、多くの中3受験生が通塾して勉強する予定です。
ここまで来たら、あとは体調管理とメンタルの問題です。
今まで頑張ってきた自分を信じて、そしてこれまで自分をサポートしてくれた保護者の方に感謝して、本番に臨んでほしいと思います。
最後まで徹底して得点の最大化を。

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