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勉強が続かないなら単純に “これ” を繰り返すだけでいい。挫折ばかりでも立ち直る3つの方法

勉強が続かないなら単純に “これ” を繰り返すだけでいい。挫折ばかりでも立ち直る3つの方法

2023.02.15

ラジオ番組放送内容

2023年2月15日第455回の放送内容です。BeFMラジオを聞き逃したかたはぜひユーチューブでご覧ください。 https://www.youtube.com/channel/UCHGU-R6P1lljtZWtvZcfi1A?view_as=subscriber

テーマ

今回からは新しいテーマとなります。テーマは「勉強が続かないなら単純に “これ” を繰り返すだけでいい。挫折ばかりでも立ち直る3つの方法」

内容

いつだって自分は勉強に挫折してしまう……。

そんな人でも大丈夫。挫折してしまったら立ち直ればいいのです。

勉強に何回挫折しても立ち直れる方法を3つお伝えしますので、ぜひご自身の勉強習慣化にお役立てください。

1. 三日坊主を繰り返せば、立ち直れる

勉強を始めても、いつも三日坊主で終わる……。どうせ自分は勉強なんて継続できない……。そう悩んでいるとしても、自分を責める必要はありません。

じつは、勉強の習慣化に成功した人でも、もともとは挫折の経験者。彼らは、挫折するたびにやり直すという方法で、勉強を継続できるようになったのです。

勉強を続けられる人とそうでない人の違いは、7回やめてしまったあとで、8回めを始められるかどうかだ——こう述べるのは、ベストセラー『独学大全――絶対に学ぶことをあきらめたくない人のための55の技法』の著者、読書猿(どくしょざる)氏。

同氏いわく、「7回始めて、7回やめて、そこで終わる」のが、勉強を続けられない人。逆に、勉強を続けられる人は、「7回始めて、7回やめて、もう1回始める」つまり、やり直す回数が多いだけ。

実際、ほぼ100%の人が挫折を経験するものだし、自身も挫折を繰り返している、と読書猿氏は言います。

そもそも、人間にとって “新しい習慣が続かない” のは自然なことです。その理由を心理カウンセラーの中島輝氏は、脳が現状維持を好むからだと説明します。

中島氏によると、脳は「省エネモードで働く」もの。すでに習慣化された行動であれば、無意識のままに行動できるので、脳は余計なエネルギーを消費する必要がありません。

一方、新たな行動を習慣化するには、脳内の神経細胞どうしの結びつきを強化しなくてはならないそう。そのためには大きなエネルギーが必要で、これが習慣化の成功を妨げる要因となるのだと言います。勉強を始めて2~3日経つと、「なんか面倒くさいな」「明日にしよう」と意志が弱くなるのは、こういう理由からだったのです。

たとえ勉強を3日でやめてしまったとしても、日を置いてもう一度始めてみましょう。「始める→挫折→始める……」と繰り返せばいいのです。中島氏も、勉強を休んだら休んだですぐに切り替えればいいと述べています。

始めのうちは毎日勉強できなくて当たり前。“挫折してもいい” ことを自分に許しながら、何度もやり直しを試みてください。

2. 勉強する目的を確認すれば、立ち直れる

とはいえ、「挫折した勉強を再び始めること自体が難しい……」と感じるときもあるはず。そんな場合は、もう一度「なぜ学びたいのか」を確認してみましょう。

前出の読書猿氏は、8回めを始められる人と7回めで終わる人の差として、「動機づけ」を挙げています。たとえば、

漠然と「いまの時代には英語力が必要だ」と思ったので、英語の勉強を始めた。しかし、思い通りにはかどらず、これじゃあ勉強しても意味はないかなと諦めてしまった……。

というように、学ぶ目的を自分なりに意味づけしない人は、いつまでたっても勉強を「やらされる」だけの人。受け身でいる限り、いつか挫折してしまうと読書猿氏は指摘します。

これに対し、勉強に何度挫折しても立ち直れる人は、「なぜ学ぶのか?」を明確に意識し、適宜メンテナンスしているとのこと。

英語を学ぶ目的には

「海外のニュース記事を読み、多面的に社会を見られるようになりたい」

「いろいろな国籍の人と交流し、世界観を広げたい」

などが挙げられるかもしれません。

“〇〇するため” というイメージが描けるようになると、勉強の必要性が感じられて、挫折しても立ち直りやすくなるはず。一度、ご自身の勉強の動機を確認してみてはいかがでしょうか。

3. 勉強のハードルを下げれば、立ち直れる

何度もやり直すことが大切といっても、勉強習慣が定着するまでの道のりは長いもの。そこで、習慣化しやすい方法を押さえておくのも肝心です。それは、“勉強のハードルを下げる” というもの。

ケンブリッジ大学大学院で心理学を修め、グローバルリーダー育成専門のジーエルアカデミア株式会社を設立した塚本亮氏は、努力が続かないと悩む人は、そもそもそのハードルが高すぎる可能性があると指摘します。

じつは、偏差値30台だった高校1年生の頃、大学受験用の参考書を読んでも歯が立たなかったという塚本氏。小学生向けの歴史マンガから入るなどして勉強のハードルを下げたところ、「これならなんとかなる」と意欲が湧いたのだとか。

社会人でも、たとえば初めて簿記の試験に挑戦するのに、簿記1級の問題集を買って取り組んでも、何もわからず諦めてしまうもの。自分が理解できる級にまでハードルを下げ、段階を踏んでいくことが、苦なく勉強を続ける秘訣なのです。

勉強内容だけでなく、勉強時間のハードルを低くすることも大切です。

背伸びせず、いかに一歩を小さくできるか——これが、意欲を失わず前向きに勉強を続けるために重要なことなのですね。もし1日30分の勉強が続かなかったら、15分、10分と時間を短くして、ハードルを下げてみましょう。

一度勉強を諦めても、また始めること。少しだけハードルを下げること。挫折から立ち直るためには、完璧さを手放すことが大切です。

今回ご紹介した方法を参考に、ぜひ、また勉強に挑戦してみてくださいね

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