2021.01.24
塾長からのメッセージ
1月16日・17日の2日間に渡って行われた大学入試共通テスト。先日中間平均点が発表されました。
みなさんもう確認は済んでいるでしょうか。感想はそれぞれあると思いますが、文系科目中心に問題を解いてみて感じたことと、そして来年以降受ける皆さんに取り組んでほしいことをお伝えします。
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試験が終わって問題が発表された直後、『難化した』との表現が飛び交いました。複数科目で平均点が去年のセンター試験より下がるのではないかとの情報が新聞やインターネット上を駆け回っていました。
ところが、実際にふたを開けてみると、まだ中間発表の段階ではありますが、言われているほど低い平均点にはなっていないようです。それどころか、昨年のセンター試験の平均点を上回っている科目も少なくありません。
大きく話題に上がっていたのは、英語と数学IAでした。この2科目は難化したというのが大勢を占めていました。
実際に問題を解いてみて感じたのは「解きやすいとは言えないけど難しくはないかな」というものでした。TOEICなどの資格試験のような形式も見られるなど、高い情報処理能力が求められました。
問題冊子のページ数が大幅に増えて、読む量が多くなったのは事実です。実際に私自身が解いた時もセンター試験時より時間がかかってしまいました。
問題に関して言うと、アクセントや文法問題のような知識問題がなくなった分、「ど忘れした」という理由での減点はなくなります。つまり、正確に読み取る力(総合的な英語力)が高い受験生にとっては、「難しい」というほどの問題ではなかったのではないでしょうか。
実際、中間発表でも昨年のセンター試験より平均点は上がっているようです。
解く前に全体を見て感じたのは「これはセンター試験?」というものでした。「詩」や「契約書のような実用的な文」のような文章が出題されておらず、問題をめくっただけの感じではセンター試験の形式に似ていたためです。
もちろん、しっかり解き進めると、各大問の最後の設問はセンター試験ではあまり見ることのない、違う文章との複合問題のようなものも用意されているなど、設問によって共通テストの出題意図が組まれていたようです。
ちなみに、この傾向は来年以降も続くとみられます。現代文ではどんな種類の文章が題材として出されるのかが読みにくい状況が続くことも考えられます。
それでは、来年以降に受験予定の皆さんは、どのような力をつけるような勉強をすればよいでしょうか。
試行問題や予想問題の形式からでもわかっていたことですが、何よりも読む量が断然多くなります。時間との戦いはセンター試験との比ではないでしょう。読むスピードを上げることと、その速さで正確に読み取る力、この両方がなくてはいけません。また、読む力の中には表やグラフなどといった文章以外のものを読む力も含まれます。「読む=書かれたものから伝えたい内容を正確につかむ」ととらえ、文章および図表を含めた読み取りの練習をしましょう。
今後共通テストを受ける皆さんに取り組んでいただきたいのは、確かな学力の育成です。
短期間で用語の暗記に走っても、暗記だけでは太刀打ちできないのが共通テストです。日本史などでもその傾向はありますし、数学に関しても公式の暗記だけでは解くことが出来ない問題の出題もあり得ます。
何かを覚えようとするときには、丸暗記だけに頼るのではなく、「どうしてそうなるのか」という理論を伴った暗記をするようにしましょう。
(実際に日本史の問題を見てみた人は気づいたと思いますが、用語を答える問題は少ないです)
共通テスト終了後、国立大学で2次試験を行わないという発表をした大学もありました。
本日(2021年1月下旬)は緊急事態宣言可下という特別な状況ではありますが、来年以降もこれはどうなっているか不透明です。
共通テストだけでなく2次試験でも点数が取れる、確かな学力の養成を目指し、これからの勉強を続けましょう。
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