2021.01.07
塾長からのメッセージ
年が明け、大学入試そして高校入試がさらに目の前に迫ってきました。
特に共通テスト受験を控える皆さんは10日後に向け、最後の調整期間となっていると思います。
悔いの残らない結果を残せるよう、最後まで細かい部分のチェックを怠らないようにあとひと踏ん張りです。
さて、今回は国語の内容をお送りします。基本的な部分になってしまいますが、現代文読解に取り組む際にどんな意識をもてばいいかという部分に触れていきたいと思います。
まず意識を高めてほしいことは、読解は読書とは別物だということです。
読書は一人一人が自由な感想、意見を持つことができます。ある人には「面白い」と思えたものが、別の人には「なんかぴんと来なかった」と感じることさえあるでしょう。読書を通じて筆者の意図したものと別の角度からのヒントを受け取ることもあるかもしれません。筆者が伝えてくれようとしたことにプラスして何かを手にできたのであれば、それはいい読書体験だったと言えるのではないでしょうか。
一方読解には設問とそれに対しての一つの答えが用意されています。つまり誰もが同じように読み取って答えを出すことが求められます。とすれば、どんなことが言えるでしょうか。
そうです。
本文を読めば答えが書けるはず、つまり答えにつながるヒントは本文の中に隠されているはずなのです。
もちろん、答えの根拠が探しにくいということは往々にしてあります。レベルが上がれば上がるにつれてそれは顕著になり、高校生が臨む大学入試では難問と言われる問題があることも事実です。複数個所に渡って根拠が示されていることもあるでしょう。
ですが、答えは本文で言及されていない自分の考えのみでは書いてはいけない、また選んでもいけない、ということを常に意識してほしいところです。
筆者は自分の伝えたいこと(主張)を様々な方法を駆使して読者に伝えようとしてくれています。
具体例を挙げたり対比を使ってみたり、さらに強い主張にするために一度譲歩してみたりなど、その方法は様々です。
そして論説文においてはこの「筆者の主張」を正確につかみ取ることが大切になります。この文章の中で筆者は何を伝えようとしているんだろう、という意識を持って本文を読み進める癖をつけましょう。
問題を解く練習が終わったら、時間が許す場合には文章の内容を楽しむ、つまり読書のような読み方をするのもお勧めです。簡単な要約メモと感想メモを残しておくと勉強記録の一つにもなるでしょう。
現代文の問題として使われる文は、数多くある文章から厳選されたものとなっています。そのため読んでいて学べることが多いです。限られた時間内での勉強ですので毎回とはいかないかもしれませんが、挑戦してみてはいかがでしょうか。
今回は読解問題に取り組む際にまずは考えてほしいポイントに触れました。
自分の知識や、いわゆる常識に当てはめてしまうことで4択の選択肢に引っかけられてしまうと悔しい思いをすることになります。
自分の考えで解くのではなく、本文の内容を読みとる作業に徹しましょう。
現代文には勉強法がないと言われることがありますが、そんなことはありません。 読書経験が豊富なほうが有利な場合は確かにありますが、それだけでは対応できない部分も出てきます。具体的な勉強法はまたの機会をみてご紹介していきたいと思いますが、ここまで読んでくれた皆さんは、まずは正しい意識を持つことに努めましょう。
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