2026.02.21
日々の勉強

こんにちは、勉強ナビです。
最近、授業をしながら強く意識していることがあります。
それは「いかに自分が話す量を減らすか」ということです。
塾は教える場所です。
だから本来は、説明することが仕事のように思われるかもしれません。
しかし、本当に力がつく瞬間は、私が話している時間ではなく、塾生が考えている時間に生まれていると感じています。
先生がたくさん説明してくれる授業は、一見とてもわかりやすいものです。
ですが、その時間が長くなるほど、生徒は受け身になりやすくなります。
「なるほど」とうなずいていても、自分で解こうとしたときに手が止まる。
これは、理解したのではなく、理解した気になっている状態です。
勉強は、話を聞くことではなく、自分の頭を動かすことです。
自分で迷い、自分で整理し、自分で答えにたどり着く。
このプロセスこそが、学力の土台になります。
問いを投げかけたあと、すぐに説明を足したくなることがあります。
沈黙が続くと、不安にもなります。
それでも、あえて待つ。
その数十秒のあいだに、塾生の頭の中では必死に考える作業が進んでいます。
もう一度問題文を読み返し、ヒントになる部分を探し、公式を思い出して計算を始める。
その時間こそが、本当の学習時間です。
講師が解きかたを教えれば、早く終わります。
ですが、早く終わることと、力がつくことは同じではありません。
もちろん、何も言わないわけではありません。
方向は示しますし、必要なヒントも出します。
ただし、答えを先に渡すのではなく、まず自分で調べ、自分で考える時間をつくります。
わからないときにすぐ説明を聞くのではなく、教科書を開く、ノートを見返す、用語を調べる。
そうした小さな行動の積み重ねが「調べる力」を育てます。
そして、そのうえでたどり着いた答えは、深く定着します。
少し遠回りに見えても、自分で探し、自分で考え、自分でたどり着いた経験は忘れません。
それは「解きかた」を覚えたのではなく、「調べかた」や「考えかた」を身につけたということだからです。
勉強の主役は生徒本人です。
私たちは前に立って引っ張るのではなく、隣で歩幅を合わせながら、ときには問いを投げ、ときには見守る伴走者でありたいと思っています。
中学生になると内容は一気に難しくなります。
高校に進めば、さらに抽象的になります。
そのときに必要なのは、たくさん説明を聞いた経験ではなく、自分で考え続けられる力です。
小学生のうちから、問いに向き合う習慣をつくる。
中学生のうちに、自分で立て直す経験を積む。
毎回の通塾のなかで、少しずつその力を育てています。
派手ではありませんが、確実に土台をつくる指導です。
塾生の思考の時間を増やすために、声掛けのタイミングも考えていきます。
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