2024.02.26
類家青葉校
間もなく3月。
県立高校入試(3月5日)直前となり、勉強ナビの中3生は最後の追い込みを続けています。
入試が終わると、今度は現中2生(新中3生)が受験生になります。
それ以外の学年も、新年度に向けて今の学年までの内容をしっかり復習する時期です。
特に、現小6生(新中1生)は、4月から環境が大きく変わります。
勉強面でも、中学校の勉強は小学校の勉強の何倍ものスピードで進んでいきます。
中学校では年に5回の「定期考査」で成績が決まり、高校入試では通信票の評定も合格判定の対象になります。
小学校の内容を整理し、苦手箇所をしっかり潰して、中1の学習に備えましょう。
今回は、主に新中1生の皆さんに向けて、中学校の勉強がどうなっているかを説明します。
お兄さん、お姉さんがいる人は、直接聞いてみるのもよいでしょう。
この3教科は、だいたい教科書の順番どおりに進みます。
特に、数学と英語は「積み上げ教科」と呼ばれます。
「前に習ったことを使って新しいことを勉強していく」という意味で、1か所つまずくとその次もわからなくなってしまうことが多いです。
数学で言えば、どの学年も教科書の「第1章」は計算のしかたを学ぶ内容です。
そして、第2章以降では「第1章」で習った計算を「当然できるもの」として使っていきます。
だから、「第1章」でつまずいてしまうとそこから先の勉強がとても苦しくなってしまいます。
中1は「正の数・負の数」、中2は「式の計算」、中3は「式の展開と因数分解」、いずれもただ計算できるだけでなく、九九を唱えるようなスピード感で答えを出せなければいけません。
英語も同じです。
前の Lesson までで習った文法や単語は、次の Lesson では「当然覚えているもの」として出てきます。
例えば Lesson 1 で「but(しかし)」という単語が出てきて、Lesson 3 ぐらいでまた「but」が出てきたとき、「あれ、but て何だっけ?」ではまずいのです。
英単語が大事だという話は常にしていますが、本当に大事です。
いささか旧聞に属するという感じですが、2021年度の学習指導要領改訂で、中学英語の学習内容は大幅に増加・難化しています。
2023年度の中1生(新中2生)で3年目になりますが、毎年、1年生は英語で苦労しています。
教科書でも、「小学校の範囲は小学校でやってきているでしょ」という感じで(もちろんこんな言いかたはしていませんが)、丁寧なフォローもなく新しい単語や文法事項が積み重ねられています。
中学英語は、中1・中2・中3とも、学ぶ内容が大幅に増やされています。
2020年度までは高校で学んでいた内容の一部が中3に、中3の内容が中2に、中2の内容が中1に、という具合に降りてきて、新中1生は4月から猛烈なスピードで進んでいきます。
さらに、新中2・新中3生は、前の学年で「習ったことになっている」文法事項も含めて使いこなければなりません。
小学英語の内容も含めて、忘れているところやわからないところはその都度しっかり解決しながら進む必要があります。
中学校の社会・理科は、進み方がちょっと複雑です。
社会は、中1・中2は地理と歴史を交互に勉強します。
社会の学習内容
・中1~中2 地理と歴史を交互に進める。地理は中2で全範囲終了。歴史は中2で明治時代ぐらいまで。
・中3 歴史の大正時代以降。6月か7月ぐらいから公民に入る。
地理・歴史のどちらから始めるか、どのタイミングで歴史(または地理)に移るかは、学校によって異なります。
中2までで地理全部と歴史の大半を終わらせて、中3は歴史の残りと公民を勉強します。
理科は、教科書の順番どおりには進みません。
中学理科は、大きく4つの分野に分かれます。
理科の学習内容(中1)
・(生物的分野)植物の生活と種類
・(物理的分野)身のまわりの物理現象
・(化学的分野)身のまわりの物質
・(地学的分野)大地の変化
今は、難しく考えなくてかまいません。
「なんか4つに分かれている」、それだけでよいです。
問題は、その4つの分野をどの順番で学習するかが学校によって異なることです。
ということで、社会と理科は4月の授業がどこから始まるか、始まってみないとわかりません。
予習するなら、数学と英語と漢字を中心にするのが良いと思います。
次回は、年5回実施される定期考査(定期テスト)についての話です。
高校入試はまだ先のことだと思っている人が多いでしょう。
でも、中1のうちからしっかり定期考査で点数をとっておかないと、中3になって行きたい高校に出願できなくなるかもしれません。
そのあたりの仕組みをお伝えする予定です。
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