2023.04.10
青森県高校入試情報
4月を迎え、中学3年生の皆さんは、いわゆる「受験生」と呼ばれる学年になりました。
これから月が変わるにつれ、徐々に受験への意識が強くなっていくでしょう。
さて、今回は「八戸商業高校」「八戸工業高校」「八戸水産高校」「三沢商業高校」「三本木農業恵拓高校」などのいわゆる実業系高校を受験しようと思っている皆さんへ向けての内容をお伝えします。
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令和5年度の中3生が受験する「県立高校入学者選抜学力検査」は、令和6年3月5日(火)に行われます。
このブログの執筆時点(令和5年4月8日)からちょうど11か月後です。
私立高校入試は 令和6年2月6日(火)、高専の入試は 2月中頃の日曜日(実施日未発表)です。
まずは、この試験日を紙に大きく書いて部屋の目立つところに貼っておきましょう。
※ ちなみに、令和5年度の中3生が受験するのは「令和6年度入試」になります。
令和6年度の入学者を選抜する試験だからです。
高校入試について語る際にまず押さえておいてほしいのが、「志望校によって勉強方法は違う」ということです。
青森県の高校入試は、県内のすべての県立高校で同じ問題を解くことになっています。そのため、目標点によって解けるようになっておくべき問題に多少の違いが出てきます。
勉強方法が違う、解けるようになっておくべき問題が異なるというのは、5教科で何点取る必要があるのか、に目標とする高校によって違いが出るためです。
確かに、得意教科や苦手教科を考慮する必要もありますが、そのような細かい調整を意識する前に、まずは合計で何点くらいが必要なのかを考えてみてください。そして1教科でおよそ何点必要なのかを割り出してみましょう。
入試の問題は毎年変わります。そのため平均点も変わります。ということは合格最低点ももちろん変わっています。
そんな中でも、「おおよそこの位は取らなければならない」というポイントとなる点数がありますので、その点数までは確実に取ろうとする意識を持つことが必要です。
では実際に実業高校に合格したいと思った場合には何点くらい必要のなのでしょうか。
先に挙げた「八戸商業高校」「八戸工業高校」「八戸水産高校」「三沢商業高校」「三本木農業恵拓高校」でそれぞれ違いは出てきますが、学校で行われる実力テスト(定期テストではありません)で以下の点数が目標となります。
繰り返しになりますが、問題によっても点数は変わるため、また調査書点なども絡んでくるため、これくらいとったから確実に大丈夫という数字ではないことには注意してください。
八戸商業高校 320~330
八戸工業高校 310~340
八戸水産高校 250~260
三沢商業高校 290~320
三本木農業恵拓高校 250~
同じ学校でも学科によっての違いもありますので、まずは目安としてとらえてほしいです。
おおよそのところで250点から350点、各教科では50点~70点あたりが狙い目となりそうです。
繰り返しになりますが、これにプラスして調査書点(内申点)も選考材料とされますので、そちらとの兼ね合いも必要になります。
では、この250点から350点くらいを目指している皆さんはどのような勉強に取り組めばよいでしょうか。
1教科で50点から60点くらいを取るとなると、各教科でのいわゆる平均点前後の得点を狙うことが目標となります。
それくらいの点数を取るためには何が大切になるか。
ずばり
「基礎の徹底反復」
です。
誤解を恐れずに言うと、基礎が完成されるまでは応用問題に手を出す必要はないと言ってもいいかもしれません。
各教科で詳しく確認してみましょう。
国語の基礎は言葉、受験に関して言うと漢字です。
青森県の入試ではこの漢字が全部で15点ほどになります。
これは日々の勉強の積み重ねで、知っているか知らないかの世界、つまり普段の勉強から漢字学習を怠らずに行っているかどうかで差がつきます。
特に「読み」は全問正解を目指しましょう。
古文は「現代仮名遣い」、漢文は「返り点」をしっかりと。
そして、作文を書けるようにしておきましょう。
作文は「指定字数」を超えていて、「聞かれたことに答える」内容が書けていれば少なくとも半分の5点以上は取れます。多くの人が点数を取るところですので、指定字数を超えてかける練習をしておきましょう。
読解問題は「記述」が多いです。ここには本文からキーワードを探して入れ込めるように練習しておきましょう。部分点を稼ぐだけでも点数の積み上げが可能です。
短期間で対策するのが難しい教科と言われますが、今からであればまだ十分間に合います。適当に読むのではなく、丁寧に読む練習から始めてみましょう。
英語は総合的な問題になりますので、中学校での学習内容すべてを復習する必要があります。とはいえ、特に1・2年生で学習する内容がキーになります。
3年生では「現在完了形」「関係詞」「分詞」といった、応用的な文法を学習します。どれもまずは1・2年生の内容をわかっていなくては理解が難しくなります。
難しい文法・単語ばかりに目を向けるのではなく、あくまでも1・2年生の復習からするようにしてください。「現在形」「過去形」「単語の並べ方」といった基本部分を何度も確認しましょう。そして、文法の仕組みがわかってきたら、読むことと同時に簡単なものからでよいので書く練習も取り入れてみましょう。
そして、得点源に出来る一番の分野は「リスニング」です。例年、27点になります。
一番最後には記述式があるため、少し難しくなっていますが、その他の問題は練習次第で解けるようになります。「入試過去問」を使ってもいいですし、「英検」の4級や3級のリスニング問題を使うのも一つの手段です。同じ問題を何回か解いてみて、聞き取れるようにしていきましょう。
何といっても基本計算と各分野の基本原理を押さえてください。
まずは、大問1をどれくらい取れるか、大問2以降の各大問の最初の問題をどれだけ取れるかに集中してほしいです。
「面積が何倍になるか」「半分にするための直線の式」などの応用部分をとりあえずは飛ばし、基本原理を使って解けるものに集中してみましょう。
「計算」「方程式」はミスをなくすること。
「関数・グラフ」は一般式とグラフの形、変域は確実にしておくこと。
「平面図形」は証明条件を覚えること。
「空間図形」は体積・表面積の出し方。
のあたりから始めてみるとよいのではないでしょうか。
社会は勉強する分野が広いです。
特に時間がかかるのは「歴史」ですので、ここから復習を始めてみましょう。
まずは「時代区分」とその順番を覚えてしまいます。
「奈良→平安→鎌倉→室町→・・・・」
と全体像から入ることをおススメします。決していきなり細かいことにこだわらないようにしてください。
そして歴史の全体をとらえることが出来たら細かな部分に入っていきましょう。
教科書の太字中心に用語を押さえ、一問一答形式での演習を繰り返して重要用語を覚えます。用語がわかってきたらさらに細かいことを勉強していきますが、まずは全体像と重要語句の勉強から始めてみましょう。
理科も社会と同様、勉強する分野が多いです。
暗記系と理論(計算)系に分かれますが、まずは暗記系が多い第2分野「生物」「地学」がとりかかりやすいのではないでしょうか。
教科書の順番どおりでなくてもよいので、自分にとって取り組みやすい単元から順に復習するのもいい方法だと思います。
第1分野の「化学」「物理」には計算を初めとした理論問題が多くなります。
これも分野を見渡してみて自分の取り組み易いところから始める方法を取ることが可能です。
計算や理論問題では、ただやり方を暗記するのではなく、どうしてそうなるのか、に注意を払うとより定着は良くなります。自分で考えてみて理解しにくい時は参考書を使ったり、先生に聞くようにしましょう。
入試では1点や2点の差で合否が分かれることもあります。
実業系の高校ではこの差が応用問題のような難しい問題よりも、基本問題の正確性によって生まれることが多くなります。
ミスが生じることは誰にでもあります。ですが、そのミスを出来るだけ起こさないように、ミスが起きた時に気づけるように、集中して勉強をするように心がけましょう。
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