2023.10.05
類家青葉校
勉強ナビでは、夏休み前(前期=7月)と秋(後期=10月~11月)に、中3の塾生対象の「入試特訓」を行っています。今年度の後期、類家青葉校は以下の日程で実施する予定です。
第1回 10月8日(日) 英語・数学
第2回 10月29日(日) 英語・数学
第3回 11月26日(日) 国語・理科 + 社会の勉強のしかた(予定)
第1回と第3回は、各教科の県立高校入試の大問の中から、それぞれの時期に得点力を上げておきたいところをピックアップして、解きかたのポイントの説明から演習・解説を行います。
第2回は、翌週11月5日(日)に控えた第3回全県テストに向けた対策を行います。
(当初の予定から、第2回と第3回の教科を入れ替えました。ご了承ください。)
今日は、10月8日(日)に実施する第1回の内容をお知らせします。
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直近の令和5年度青森県立高校入試の英語の問題は、以下のような構成になっています。
第1問 放送による聞き取り問題(27点)
第2問 対話文の問題 並べかえ、空所補充(単語)、和文英訳(14点)
第3問 対話文の問題 空所補充(文)、対話の内容に合う文の選択(13点)
第4問 短めの長文読解問題 日本語要約文の空所補充、英問英答、英作文(21点)
第5問 長めの長文読解問題 内容に合う文の選択、下線部(an important thing)の内容説明、空所補充(単語)(25点)
この中で、今回は第2問と第4問を扱います。
第2問の(1)は、いわゆる「並べかえ問題」です。
令和5年度入試の ア の問題は、以下のとおりです。
( me about tell you it can ) , please?
令和4年度入試まで5つだった選択肢が、令和5年度入試では6つに増えています。
正解は Can you tell me about it ( , please? ) で、正答率は70.0 %。
英語が苦手な受験生でも確実に正解したい問題です。
一方で、イの正答率は33.3 %、ウの正答率は44.8 %で、受験生は苦戦したようです。
たとえば、ウは、
This is a ( to lot example remember good a ) of numbers.
正解は ( This is a ) good example to remember a lot ( of numbers. ) です。
これは、前後の文脈が多少の助けにはなりますが、もちろん文法や語法、単語・熟語の知識を使って解く問題です。
与えられた選択肢をどう組み合わせて正しい英文をつくるのか。
今まで学んだ文法などの知識の使いかたについて、集中的に特訓したいと思っています。
(2)の空所補充は正答率75.4 %で平易。
英語が苦手な受験生はこういう問題からしっかり拾っていきたいところ。
八高・北高・東高の受験生は、絶対に落とせないところです。
(3)は和文英訳問題。
令和5年度入試では、1番(私は日本に来てからずっと日本語を勉強しています。)が現在完了形、2番(日本語は他の言語よりも難しいです。)が比較級の問題です。
まったくひねっていない基本的な文ですが、平均点は1番が1.1点、2番は1.2点(配点は各3点)で、得点率は4割弱です。
定期考査は決まった範囲からの出題ですが、実力テストや全県テスト、そして高校入試では、今まで習ったすべての範囲から出題されます。
何を出されても対応できる文法力・語彙力を身につけるための今後の勉強の方針も含めて授業を進める予定です。
今回、第2問と第4問を選んだのは、今いる塾生を見ていて、この時期(10月)にとるべき問題をしっかり固めておく必要性を例年以上に強く感じたからです。
第4問は短めの長文読解問題です。
「短めの長文」とは変な言いかたですが、第5問はもっと長い「長めの長文」なので、比較してそう呼んでいます。
この第4問は設問が独特です。
(1)は、本文の内容をまとめた日本語の文の空所を日本語で書く問題。
(2)は、本文の内容と合うように答える、ストレートな英問英答問題。
(3)は、自分の考えについて理由を含めて20語以上で書く英作文問題。
(1)は日本語で答える問題で、例年、正答率も高い(概ね7~8割)ので、英語が苦手な受験生には「ここで頑張ってとれ!」と言ってきました。
ただ、令和5年度入試は傾向が変わり、ア 50.2 %、イ 38.1%、ウ 22.7%と正答率が一気に下がりました。
次の令和6年度入試がどうなるかはわかりませんが、英語嫌いの受験生が長文問題に食らいつくきっかけとしてはちょうどよい問題だと思っています。
(2)は成績上位の受験生向けです。
答えの根拠を本文から探し、疑問文の主語や動詞に合わせた英文で答える王道の形式。
いわゆる「ショートアンサー」でもよいと思いますが、八高・北高・東高の受験生なら、主語と動詞を備えた文できっちり答えたいところです。
(3)は英作文。以前は「15語以上」でしたが、令和2年度入試から「20語以上」になり、さらに令和4年度入試で第2問から第4問に引っ越しました。
配点は6点。八高・北高・東高の受験生には立派な答案を書いてほしい問題です。
英語が苦手な受験生は空欄にすることが多い問題ですが、「とにかく何か書け!」と指導しています。
ただ、言われたほうも、「何か書けと言われても……」と思っていることでしょう。
そこで、参加者の答案を添削しながら、「何か書く」ためのヒントも提供します。
直近の令和5年度青森県立高校入試の数学の問題は、以下のような構成になっています。
第1問 小問集合(43点)
第2問 平面図形(作図)、確率(レンさんメイさん)(15点)
第3問 平面図形・空間図形(証明問題あり)(16点)
第4問 関数、図形(11点)
第5問 数学的な見方・考え方を働かせて事象を数学的に処理し、解決する力を見る問題(15点)
この中で、今回は第1問と第4問を扱います。
第1問は小問集合です。
配点は43点。この43点というのは、おそらく保護者世代の30年前、あるいはさらにその前から続く、青森県立高校入試の不変の伝統であるとも言えます。
(1)の基本計算がアからオまで5問あり、1問3点の計15点。
(2)~(8)の7問が、1問4点で計28点。
合わせて43点というのも、ごく少数の例外を除いて不変です。
定期考査と違って、入試では1問の配点が3点~4点と大きくなります。
令和5年度入試の第1問(1)ア は「4-10」で、答えは -6 。これも3点です。
ということで、いかにミスなく処理するか、数学が苦手な受験生はいかに1問でも多く得点するか、が大事になります。
ただし、稀に変化球というか、難しい問題が混ざることもあります。
試験時間との兼ね合いや入試会場におけるメンタル面の問題など、ちょっと早いかもしれませんが、そのあたりにも触れる予定です。
第4問は入試数学の定番中の定番、関数の問題です。
9月24日(日)に実施した第2回全県テスト。
このときの数学第4問と第5問は、全県テストにしては平易で、ひねっていない標準的な問題だと感じましたが、塾生の出来はいまいちでした。
ということで、今回は関数を扱うことにしました。
第2問(2)や第3問(2)の大学入学共通テストを意識していると思われる問題や、第5問の「複雑設定問題(勝手な仮称)」も気になるのですが、今回は関数に集中します。
普段の授業や自習時間でも、質問を受けて説明を始めると、途中で「ああ、そうだった!」という塾生が多いのがこの分野です。
「これを使うと答えが出る」というアイテムは頭に残っていても、問題を前にしたときにそれを引き出せない。
なんとかしてこれを攻略する時間にしたいと思っています。
ということで、このブログを書きながら、当日やることがようやく決まりました。
塾生が問題を解いているときの様子や質問のレベル、全県テストや定期考査の答案などを思い出しながら、今回の内容を決定しました。
これから教材を準備して、3日後、入試特訓・後期の第1回を実施します。
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