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志望校全員合格に向けて(青葉校・中3最終授業)

志望校全員合格に向けて(青葉校・中3最終授業)

2021.03.04

類家青葉校

令和3年3月3日、青葉校でも中3最終授業を行いました。
この1年、3月5日の入試に向けてこれまで一緒に頑張ってきました。
その中3生に向けて、入試当日までの流れ、入試の心得、困ったときにどうするか、など直前に伝えておきたいことを話しました。

入試当日までの流れ

3月5日(金)の県立高校入試は、最初の教科である国語が8時45分から始まります。
したがって、その時間には頭がフル回転できる状態になっていなければなりません。
そこから逆算して、当日は何時に起きるべきか、そのためには前日に何時に寝るべきか、前日の学校が終わってからはどのように過ごすかなど、前日と当日の流れを確認しました。

ただ、前日の就寝時刻なども書いてもらいましたが、緊張して眠れないということもあると思います。
眠れないときはそれでもかまわない、さすがに試験で眠くなることはないから心配しなくてよい、ということも伝えました。

また、当日は受検する各高校に、各中学校ごとに現地集合としているようです。
保護者の方に連れて行っていただく場合は、時間がどれぐらいかかるか、何時に家を出たらよいか、そのためには何時に起きる必要があるか、勉強する時間はあるか、など確認するよう話をしています。

入試の心構え

「入試の8箇条」として、心構えや注意すべきことを確認しました。

(1) 1教科ごとに気持ちを切り替える。

たとえば2時間目の英語があまりうまくいかなかったと思ったとき、その気持ちを引きずったまま3時間目の数学に突入してしまう……
これが一番良くないパターンです。
終わった教科のことは考えてもしかたがありません。
そんなことを考えている暇があったら、数学の問1問題集でも解いて「頭を数学にする」べきです。

(2)「できなかった」と思ったとき → 「周りもできていないから大丈夫」と考える。

平成31年度入試では、理科の平均点が47点、数学に至っては44点と、とんでもなく難しい問題が出ました。
この年度の中3生は試験後、全員「数学ができなかった」と言って青ざめて自己採点に来ていました。
ただ、自分ができていないということは、周りもできていないということです。
実際、塾生どうし自己採点の結果を交換しあって、「どうやら今年は平均点が異常に低いらしい」という結論になり、不安を抱えながらも少しだけ安心して帰っていきました。

(3)「できた」と思ったとき → 「自分に合った問題が出た」と考える。

入試はある程度メンタル勝負です。
「できた」と思ったときは、素直にラッキーだと思って次に進みましょう。
実際、頑張ってきた受験生は、直前で一気に実力をつけています。
ただし、慢心はいけません。
「できた」と思ったときこそ、次の教科に向けて最終確認をしたいものです。

(4)終わった教科のことは考えない。答え合わせもしない。次の教科を考える。

(1)~(3)と同じようなことですが、大事なことです。
試験会場では、同じ学校、同じ学級の友だちと席が前後になることが多いと思います。
ここで、「さっきの [4] の (2) の答え、何だった?」という話をしても、百害あって一利なしです。
もし友だちにそのようなことを言われたら、「そんなことより次の教科の確認をしよう」と言ってあげるよう伝えました。

(5)わからないときは、問題文をもう一度はじめから読む。

いつも言っていることですが、しつこく繰り返しました。
普段の授業や自習でも、わからない問題を質問されて、一緒に問題文をはじめから読んでいくと、「あ、そうか」と言ってすらすら解きはじめることがあります。
問題文を読まずして答えがでるはずがありません。
問題文、図表、グラフにヒントが隠れています。
それを探し出すのが、問題を解くということです。

(6)それでもわからないときは、次の問題に移る。

入試は制限時間との闘いです。
ひとつの問題に多くの時間をかけてはいけません。
特に、数学 [1] の (6)~(8) のあたりには、解法の糸口が見つけにくい難問が潜んでいることがあります。
普段、「 [1] は大事だ」「 [1] は全部とろう」と言っているので、解けないと焦ってしまうかもしれません。
そんなときは一旦その問題から離れて、次の問題に移るべきです。

(7)見なおしの時間を設けて、基本問題を落とさない。

これもいつも言っていることです。
事前に見直しの時間を決めておいて、時間になったら見直しに移る。
2月以降、「得点の最大化」を意識するよう強調してきました。
たとえば数学で、後半の難しい問題を時間をかけて解いても3点か4点です。
一方、前半の簡単な計算問題でミスが2つあったら6点~8点を簡単に失ってしまいます。
見直しの時間をしっかり確保することが大事です。

(8)何かあったら遠慮せずに試験官や周りの大人に言うこと。

これは私自身の高校入試での経験ですが、5時間目の理科の時間に腹の調子が悪くなりました。
理科は45分ですが、かなり早い段階で「これはもうもたないな」と判断して手を挙げました。
試験官に言われて教室を出ると、廊下に高校の生徒が座って待機していて、トイレまで連れて行ってくれました。
用を済ませて、またその生徒に誘導されて教室に戻り、残りの時間は全力で理科に取り組みました。
もちろんタイムロスにはなりましたが、早めに判断して手を挙げたことで最小限に食い止めることができました。
何かあったときの対応は、各高校でマニュアル化されて事前に準備されているはずです。
筆記用具を落としたときをはじめ、何かあったら遠慮せずに周りの大人に言うことで、適正に対処してもらえます。

「入試直前シート」で再確認

1時間目の国語が始まる前と各教科の間の時間、何を使って何を確認するか、当日の流れに沿って全員に記入してもらいました。
15分の休憩時間には答案回収や次の教科の問題配布の時間も含まれるので、実際には勉強できる時間はほとんどないかもしれません。
それでも、事前に「時間があったらこれをやる」と決めておけば、サッと出してすぐに勉強できますし、気持ちの面でも安心できます。
その他、どの問題から解きはじめるか、見なおしはどこからはじめるか、など、各教科の戦略も再確認しました。

ここまで来たら、あとは体調管理とメンタルの問題です。
今日は試験前日。
今も中3生が数名、青葉校に来て自習で最終確認しています。
今まで頑張ってきた自分を信じて、本番に臨んでほしいと思います。

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