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令和5年度 青森県立高校入試 平均点など最終結果

令和5年度 青森県立高校入試 平均点など最終結果

2023.05.23

青森県高校入試情報

こんにちは。
昨日(2023年5月22日)、青森県教育委員会から「令和5年度 青森県立高等学校入学者選抜学力検査の結果」が発表されました。

青森県教育委員会
令和5年度 青森県立学校入学者選抜について
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-gakyo/senbatsu2023.html

発表された資料をもとに、「令和5年度入試」(2023年3月実施、現・高1が受験したもの)の状況「令和6年度入試」(2024年3月実施、現・中3が受験するもの)の展望について、簡単に述べたいと思います。

「令和5年度入試」の状況

平均点・難易度について

まず、最も気になる平均点。
令和5年度は、5教科合計で「276.4点」でした。

3月7日に問題を見た印象は「令和4年度と同じかちょっと難しいぐらい」だったので、だいたいそのとおりの結果がだったと言ってよいでしょう。

令和2年度(312.9点)と令和3年度(319.2点)は310点台で、過去に例がないほど平均点が高く易しい問題でしたが、令和4年度(287.1点)と令和5年度(276.4点)で、平成末期(28年度~31年度、266.3点~281.4点)の水準に概ね戻った感じです。

教科ごとの平均点について

令和5年度令和4年度前年度比(標準偏差)
国語65.967.5-1.6(14.9)
社会55.755.6+0.1(20.3)
数学53.653.1+0.5(22.5)
理科50.656.9-6.3(18.2)
英語50.654.0-3.4(22.5)
5教科合計276.4287.1-10.7

教科ごとに見ると、平均点は理科・英語の50.6点を最低に、数学・社会は50点台中盤。国語のみ60点台中盤です。
前年度との比較では、理科の下げ(-6.3点)が目立ちます。
英語も3.4点下げて、他の3教科は2点以内の変動でほぼ横ばいと言えます。

「令和6年度入試」の展望

教育指導要領改訂の影響

令和3年度(2021年度)に中学校の学習指導要領の改訂があり、各教科の教科書の内容が大きく変わりました。
勉強ナビブログでも何度か扱っていますが、中学生が学習すべき内容が量の面では大幅に増え、質の面でも大きく変化しました。

たとえば英語では、高校生の内容だった仮定法や現在完了進行形などが中3に降りてきて、中3・中2の学習内容がそれぞれ中2・中1に前倒しになり、さらに単語数も、従来の「1200語程度」から約1.5倍の「1600~1800語程度」が必要とされています。
数学や理科でも新しい学習内容が入ってきており、覚えるべきことは確実に増えました。

その新しい学習指導要領の範囲で行われた最初の入試が「令和4年度(2022年度)入試」。
現在の中3生が受ける「令和6年度(2024年度)入試」は、その3年目の入試になります。

新傾向への対応

近年の高校入試の問題には、変化し続ける大学入試の影響も受けているようです。
令和3年(2021年)からはじまった「大学入学共通テスト」もすでに3回を数えました。
この「共通テスト」には賛否両論ありますが(というか「否」しか聞こえてきませんが……)、これを意識したと思われる身近な話題を題材にしたり会話文を盛り込んだりする問題も増えています。
また、問題文の長文化、理科に顕著な大量の図表やグラフから必要な情報を探して答える問題など、入試問題は複雑化してきています。
日々の学習でも、基本的な計算などは頭を使わず機械的に処理できるようにして、「なぜ、どのようにして」と試行することに集中する勉強習慣を身につけたいところです。

令和5年度入試 各教科の総括

最後に、令和5年度入試の各教科の総括を、青森県教育委員会の資料から引用します。
この総括を念頭に入れて、青森県立高校入試問題は作成されているはずです。
受験生には、日々の学習でも折に触れて参照してほしいと思います。

なお、以下の引用部分については、令和4年度入試のものと一言一句変わりません。
ただ、令和3年度入試のものと比べると、水色の部分が追加・修正されています。
英語では長文の概要をつかむ力や英文で表現する力が重視されているようです。
他教科も文言の変更こそないものの、同様の力が求められるでしょう。

国語

国語では,基礎的・基本的な知識・技能を活用し,文章の構成や展開,表現の仕方に注意して内容を正確に捉える力や,条件に即して適切に表現する力を育成することが望まれる。

社会

社会では,基礎的・基本的な知識の定着を図るとともに,問われている内容を正しく理解した上で,資料から必要な情報を読み取る力, 知識や資料を関連付けて, 思考・判断したことを適切に表現する力を育成することが望まれる。

数学

数学では,基礎的・基本的な知識の定着を図るとともに,数や式を形式的に処理するだけではなく,数量や関数,図形,データの活用などに関して基礎となる原理や法則について理解を深め,筋道を立てて思考・判断・表現する力を育成することが望まれる。

理科

理科では,観察,実験の内容や結果を正確に読み取って考察する力や,グラフや表から得られた複数の情報を目的に応じて整理し活用する力に加え,科学的に思考・判断し,その過程を含め,適切に表現する力を育成することが望まれる。

英語

英語では,基礎的・基本的な知識の定着を図るとともに,英文の概要や要点を正確に理解する力や,自分の考えや気持ちなどについて,状況に合わせて,まとまりのある文章で適切に表現する力を育成することが望まれる。

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