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【第1次調査】 令和8年3月中学校等卒業予定者の進路志望状況(志望倍率) / 八戸・普通 1.28倍、八戸東・普通 1.51倍、八戸西・スポーツ科学 1.35倍2025.11.19
青森県高校入試情報
こんにちは、勉強ナビです。
2025年(令和7年)11月18日、青森県教育委員会から、「令和8年3月中学校等卒業予定者の進路志望状況(第1次調査)」の結果が発表されました。
その概要をお知らせします。
本記事は、令和8年度(2026年度)入試を受験する、令和7年度(2025年度)の中3生に関するものです。
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11月19日付デーリー東北の見出しが ↑ これです。
全日制の青森県立高校の志望倍率は0.96倍(昨年度比 -0.02)とのことです。
ただし、後述のとおり、今年度は過去3年とは大きく異なる傾向が出ています。
全体では1倍を割れているものの、特定の高校・学科に人気が集中して、高倍率になっているところがあります。
第1次調査は2025年11月4日現在で行われたもので、各高校の学科ごとの志望者数と志望倍率が出ています。
このあとの流れとしては、12月に「第2次調査」があり、その結果が1月上旬に発表されます。
さらに2月の「最終出願状況」発表まで、各高校・各学科の倍率は例年大きく変動します。
今後も県から発表される情報は要注目です。
八戸高校普通科は、募集人員240に対して志望者307で、倍率1.28でした。
過去3年、八高は1.0倍台の低倍率が多く、少数精鋭の闘いと言える状況でした。
(最終倍率で、令和7年度1.04倍、6年度1.07倍、5年度1.08倍)
しかし今回は、まだ第1次調査ではありますが、1.28倍。
今から4年前の令和4年度(第1次調査で1.25倍)に近い状況と言えます。
この令和4年度は、第1次調査の1.25倍のあと、第2次調査で1.23倍、最終出願で1.21倍でした。
微減しながらも、ほとんど倍率が変わらないまま入試に突入したかたちです。
現時点では、今年度もこのような感じになるのでは、と見ています。
そして、今回最大の注目が、八戸東高普通科の1.51倍。
募集人員160に対して志望者241の、倍率1.51です。
募集人員が少ない西・スポ科と工業6学科以外で「1.5」という数字を見たのはいつ以来か?
ちょっと記憶になく、手元の資料でも見当たらないぐらいです。
今年度の入試から募集人員が40減るため、受験を回避する中3生が出るのはと見ていましたが、まったく逆の結果となりました。
八戸西高スポーツ科学科は、募集人員40に対して志望者54の倍率1.35です。
ここはもともと人気学科であり、かつ募集人員が少ないということで、倍率は高めに出る傾向にあります。
昨年度は、第1次調査の1.58倍(!)からスタートして、第2次調査で1.23倍、最終出願で1.15倍でした。
今年度もこれから倍率は下がっていくものと見ていますが、募集人員が少ない学科なので何が起こるかわかりません。
昨年度のこのブログでは、「八・東・北・西の普通科は全体的に控えめです。」と記しました。
ここ数年、八高・北高・東高・西高の4校は、人気学科のスポ科を含めて、最終倍率で1.2倍未満の低倍率の入試が続きました。
一方、昨年度は八戸工業高の倍率が満遍なく高く、6学科とも1倍を超えました。
そこで、最近の中学生は実業高校志向が強いと思っていました。
しかしここに来て、今年度は突然、一気に進学校志向が高まったという印象です。
「八戸・普通」は前述のとおり、1.28倍。
「八戸東・普通」も前述のとおり、1.51倍。
「八戸北・普通」は、0.99倍。
ただし、八高と東高がこの高倍率です。
これから北高に大量に流れてくる可能性もあります。
以上3つ(八・東普・北)は、今後の第2次調査から最終倍率までどうなるか、年によって動きが違うのでまったく読めません。
「八戸東・表現」も今回は1倍を超えて、1.13倍。
毎年書いていますが、ここは本当に行きたい人が行くべきです。
倍率が他より低めだから、などとという理由で選ぶのはやめましょう。
「八戸西・普通」は1.04倍。
2年連続で低めのスタートですが、東高から受験生が流れてくる可能性があります。
「八戸西・スポーツ科学」は前述のとおり、1.35倍。
実績や実技だけはもちろんのこと、当然ながら入試の点数も高いものが要求されます。
「八戸工業」は、昨年度はかなり倍率が高くなりましたが、今年度は例年並みです。
昨年度は、第1次調査で募集人員210に対して志望者276、倍率1.31という高倍率でした(6学科合計)。
今年度は、志望者215で、倍率1.03。例年並みです。
学科ごとに見ると、機械科(1.37倍)と建築科(1.20倍)の倍率が高くなっていますが、他の学科も極端に低いところはありません。
例年、第2次調査以降で学科間の人数の変化は見られますが、他の高校に変える受験生はあまり多くないように思います。
第1志望学科でしっかり勝ち抜く点数が必要です。
「八戸水産」の3学科と「八戸商業」の2学科は、第1次調査では1倍を割っています。
ただ、安心することなく、入学したあとのことを考えて、基礎力を確実に身につけておきたいところです。
今回の第1次調査は11月4日時点のものです。
三者面談を経て12月に行われる第2次調査では、例年、各学校・各学科間で結構な変動があります。
第2次調査の結果は、例年1月上旬に発表されています。
昨年度は、2025年1月9日でした。
また、最終の出願状況(最終倍率)は、毎年2月下旬に発表されています。
過去3年の第1次調査・第2次調査・最終出願状況をまとめました。
倍率の高いところから低いところに流れる傾向がある一方、第1次調査から最終出願まで高倍率のまま推移することもあります。
また、募集人員が30〜40と少ない学科(東の表現、西のスポ科、水産・工業・商業の各学科)は、特に倍率が変動しやすくなります。
また、定員割れの場合でも無条件で全員合格というわけではなく、高校が求める水準を満たせずに不合格になったケースも実際にあります。
そして何より、高校に入ったあとのことを考えてほしいと思っています。
高校入試はゴールではなくスタートです。
自分の夢や目標に近づくために、また高校生活を有利に進め、充実したものにするために、ぎりぎりで受かるのではなく、「入試の時点でその高校の上位4分の1ぐらいにいることを目標に」と、中3生には話をしています。

令和8年度の青森県立高校入試は、2025年3月5日(木)に行われます。
あと106日(15週間と1日)です。
受験生のみなさん、第1志望合格を勝ち取るため頑張りましょう。
<参考URL> 【調査・統計】中学校等卒業予定者の進路志望状況(第1次調査)
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-seisaku/chousa04_1.html
<参考URL> 令和8年度 青森県立学校入学者選抜について
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-gakyo/senbatsu2026.html
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