2024.03.22
受験への取り組み
2024年3月5日に実施された「令和6年度 県立高等学校入学者選抜学力検査」数学の大問1、解答・解説です。
文字だけではなかなか解説しづらいところもありますが、とりあえず行ってみましょう。
問題は下のリンク(青森県教育委員会HP)または市販の過去問集をご覧ください。
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-gakyo/sembatsu24_nyuusenmondai.html
(5月以降、教育委員会から講評が発表されたら、情報を追加する予定です。)
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これは絶対に間違えてはいけません。マイナスとマイナスでプラスになって、4たす1で5。
これで3点です。
これも落とせない問題。左から順に計算します。これも3点。
これも超基本問題。
分数のわり算は逆数のかけ算に変えて、
9x かける(- 2/3)で -6x、
-6y かける(- 2/3)で +4y 。
答えは -6x+4y。3点。
上の画像のとおり、分母が15の1つの分数にして、真ん中のマイナスの処理を間違わないよう、はじめはカッコでくくっておいたほうが良いです。3点。
ルート24とかルート8とか、大きな数のルートを見たらまずは数を出せないか考えましょう。
すると、後ろのカッコは2でくくれて、展開公式が使えるかたちになります。
……というのが思いつかなければ力技で計算してもOKですが、途中で計算ミスしないように。3点。
ここまで1つ3点、計15点です。
「3からの距離が4である数」→「3から4離れている数」→ 「3から4引いた数と、3に4足した数」→「-1と7」
4点。
上の画像のように表をかければ簡単。
似たような問題をワークで探してたくさん解いて、確実にマスターしてほしい問題です。
24:x = 2 :35 でも 24:2= x :35 でも同じ答えが出ます。4点。
展開公式一発の問題です。公式を使えるのが理想ですが、難しいという人は、( )( ) の形で並べて力技で計算してもOKです。4点。
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まずは y = x^2( x の2乗)のグラフを描きましょう。
次に x の変域「-3 ≦ x ≦ a 」より、まずは x = -3 を y = x^2( x の2乗)に代入すると、y = 9。
y = 16 にならないので、y = 16 になるのは、x = -3 のときではなく、x = a のときだとわかります。
x = a のとき y = 16 なので、y = x^2( x の2乗)に代入して、
16 = a^2( a の2乗)
a = ±4
a は -3 より大きいので、a = 4。
また、グラフの実線部分で、y の最小値(グラフの一番低いところ)は 0 なので、y の変域は「 0 ≦ y ≦ 16」になり、b = 0。
できる人はできるが、苦手な人は苦手な定番問題。差がつくのでしっかりマスターしてほしい問題です。4点。
△ABC ≡ △EBD なので、∠ABC = ∠EBD です。
∠ABC と ∠EBD の両方に ∠ABD が含まれているので引くと、∠DBC = ∠EBA で、∠EBA = 20° です。
斜線をつけた三角形で、△DEB = 180° -(125°+20°) = 35°
△ABC ≡ △EBD なので、∠x = ∠CAB = ∠DEB = 35° です。4点。
この問題、「答えを書けなかった」という受験生が結構多かったです。
「逆」とか「反例」といった用語の意味をしっかり把握していなければいけません。
数学に限らず、普段から「この言葉の意味は?」と思ったら、教科書や辞書、インターネットなどで調べる癖をつけましょう。
「逆」は、「 x+y=4 ならば、x=3,y=1 である。」です。
もちろん、そうとは限りませんね。
「 x=2,y=2 」かもしれないし、「 x=1.3,y=2.7 」かもしれません。
これが「反例」です。4点。
答えは エ です。4点。
「 2x + y = 3 」を変形すると、「 y = -2x + 3 」となり、切片は 3 で(0,3)を通りますが、傾きは -2 です。
アは、実際にやってみてください。
x の値を 0 とか 2 とか 5 とか決めると、それに対応して y の値は 3 とか -1 とか -7 とか、ただ1つに決まります。
イは、x、y の組は、(x, y)= (0, 3), (2, -1),(5, -7),(0.4, 2.2),(100, -197), ……
などなど、無数にありますね。
ウは、x = 1 を代入すると y = 1 となり、(1,1)を通ることがわかります。
数学・大問1の配点は43点で非常に大きいです。
この43点というのは過去30年以上続いている、青森県立高校入試の不変の伝統であるとも言えます。
(なぜか平成18年度だけ44点でしたが、例外はその年ぐらいです。)
1問ごとの配点が大きいのも特徴です。
(1)ア~オの5問が1つ3点で15点、(2)~(8)の7問が1つ4点で28点、合計43点。
基本問題が多く、周りの受験生もみんな得点してくるので、取りこぼしは許されません。
いかにミスせず、短時間で処理できるかが、高得点をとるための鍵となります。
今年のセットでは、(7)は不意打ちを食らった受験生もいるかもしれませんが、八・北・東の受験生ならそれ以外は全部とりたいところです。
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