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【大学入試】共通テスト実施結果発表 初の共通テストはどのようなものだったか

【大学入試】共通テスト実施結果発表 初の共通テストはどのようなものだったか

2021.02.20

大学入試情報

先日、大学入試センターより「共通テスト実施結果」が発表されました。
各種データより読み取れたことについて触れてみます。

全体像

まずは共通テスト全体について見てみましょう。

受験率がここ最近で最低に

センター試験の時から、志願した人全員が受験するわけではなく、一定数の全教科欠席者が存在していました。
今回の共通テストでは、ここ数年では一番欠席者が多かったようです。昨年までのセンター試験では毎回3万人前後が全教科欠席となっていたのですが、今回に関しては5万人を超える受験生が全教科欠席となり、受験率は90.45%とかなり低いものでした。志願者自体少ない上にこの割合ですから、実際に受験した人は昨年に比べてもかなり少なく、50万人を割り込みました。

原因はいろいろあるのでしょうが、昨今のコロナの影響も大きいのではないでしょうか。大学を中退してしまった人も出たように、進学を考え直す人も一定数出てしまった可能性はあるかもしれません。

平均受験科目数は増えた

今年に関してはもう一つの特徴が見えました。
平均受験科目数の増加です。昨年までの4年間のセンター試験では平均受験科目数が5.52~5.55だったのですが、今年は5.62と増えています。そして、7科目受験者の割合がここ5年で一番高くなっていました。

ここから国公立大学狙いの受験生が多かったのではないかと推測できます。
2021年度入試は大都市圏の私大より、地方国公立重視となるのではないかと一部で予測されていましたが、その通りの方向に動いた可能性があります。

全受験生の正確な志望校調査がされているわけではありませんし、共通テストを受けていない受験生も存在していますので100%のことは言えませんが、早稲田大学の受験者数が10万人を切る衝撃、などの他の情報から見てもそのような傾向が見えているのかもしれません。(早稲田の受験生の減少は受験形式・問題の変更等他の要素も考えられます)

平均点から見えること

平均点の確定値も発表されました。
全体的に中間発表よりは若干低くなった印象です。

第1日程と第2日程

第1日程と第2日程は中間発表の時点で大きな差がありましたが、今回の発表でも差が見られました。
ですが、得点調整は行われない見込み。この辺りは以前のブログでもご紹介しました。

唯一第2日程の方が高かったのが地理。
数学ⅡBと生物に関しては第1日程の方が20点以上高くなっていました。

昨年のセンターと比較してみると

センター試験と比べると難しくなっていて平均点は下がるだろう、という予想も多くありましたが、平均点が上がった科目も複数あったという結果で落ち着きました。
特に数学ⅡBと生物が大きく上がっており、生物においては平均70点越えという高い結果となっています。生物の平均点が70点を超えたのは2000年以来。21年ぶりです。

科目によって問題内容に賛否はあるところでしょうが、しっかり対策できた受験生は得点できるような問題だったのではないか、という結果に落ち着きそうです。

来年以降は過度に情報に惑わされないように

2021年度入試は最初の年だったということもあり、情報が錯綜した感が否めません。最初のころは平均点がセンターより10点くらい低く設定されているのではという情報もあり、指導する側も情報との戦いの面が強くあったと思います。

しかし、今年実際に2度の試験が行われたことでそのベースを知ることが出来、来年に向けては各予備校の模試もさらに研究されたものとなることが予想できます。来年以降の受験生の皆さんは過度に情報に振り回されることなく、真摯に勉強に立ち向かって確実に点の取れる力を付けることを意識しましょう。

科目選択は例年通り

最後に少しだけ科目選択について。
これに関しては年によって大きく変わるところではありませんが、今年も以下のような結果となりました。

地歴・公民
① 日本史-現代社会 ② 日本史―政治・経済 ③ 日本史-倫理・政経
理科①
① 化学基礎-生物基礎(理科①組み合わせ全体の58.1%)
理科②
① 物理-化学(理科②組み合わせ全体の74.9%)

特に理科はこれらの組み合わせが鉄板と見えます。
今後受験する皆さんは、志望大学で必要な科目、使える科目と自分の興味が向く科目を総合的に考え科目選択をしましょう。特に社会では好き嫌いの要素が大きい傾向にあるようです。
ここについてはあらためて別の機会に触れたいと思います。

おわりに

大学受験はまだ続いていますが、共通テストに関しては結果も発表されて一段落したと言えそうです。
今後は来年以降受ける皆さんが対策をする番。受験に臨むためには情報は大切です。ですが、情報の渦に飲み込まれないよう注意しながら受験対策に臨みましょう。


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